血液
血液の量は成人男性では体重の約8パーセント、成人女性では体重の約7パーセントを締めています。体重60キロの男性の血液量は約4800、体重40キロの女性では2800になります。血液は、心臓から毎秒約20〜60センチのスピードで動脈に送り出され全身を50〜60秒かけて回り、心臓に戻ってきます。血液はかなりのスピードで動脈を流れるので血管壁の粘膜は血液によって痛めつけられることになります。
血液は健康のバロメーターです。血液を検査することで体内の健康状態がはっきりとします。正常であれば体内の細胞にとりこまれるべき物質がとりこまれず血液中に含まれていれば、体内の細胞になんらかの異常があると判断することができます。例えば、血液中の糖分が高くなると血糖値が高い状態となり糖尿病と診断されることがあります。この場合、糖を体内に吸収するホルモンであるインスリンの働きがなんらかの原因で悪くなっていることが発見できます。
また、肥満になると血液中のコレステロールが増えます。コレステロールが増えると動脈硬化につながり、心臓に負担がかかることになります。その結果心筋梗塞など命にかかわる病気になることもあるので、血液中のコレステロールの量をきちんと把握しておくことが大切です。血液中のコレステロールは、正式には血清コレステロールといいます。血液は、赤血球、白血球、血小板、血漿によって構成されており、血漿から線維素を除いたものを血清といいます。血清には、その他にグルコース、アルブミン、ホルモン、ミネラルなどの成分が含まれています。
コレステロールと中性脂肪の検査は採取した血液の血清を試験管に入れ、測定器で計測する方法で行われます。これを一般的には血液生化学検査といいます。この方法で調べる脂質は、総コレステロール値、HDLコレステロール値、中性脂肪値の3つです。成人男女それぞれの基準値は以下の通りです。
まず総コレステロール値は220が基準値でそれ以上だと高脂血症と診断されます。次に、LDLコレステロール値は140が基準値になります。基準値を超えるとLDLコレステロール血症と診断されます。LDLコレステロール値が高いと動脈硬化が促進します。中性脂肪の基準値は150とされています。中性脂肪値が150以上ある場合は、高中性脂肪血症と診断されます。中性脂肪値が上昇すると心筋梗塞を起こしやすくなることが近年の研究でわかっています。